- バーベキューで使ったオガ炭が、ぜんぜん燃えなかった…
- オガ炭って、火がつきやすいって聞いたけど付いてもすぐに消えちゃう・・・
- 木炭って種類によって、違いがあるの?
木炭ってどれも同じなんじゃ?って、思っていませんか?
▪️旅するのん(保育士・幼稚園教諭)
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木炭には色々な種類があり、火の付き方や燃焼時間などさまざまな違いがあります。
今回は、オガ炭の燃やすい方法と、木炭のそれぞれの違いや選び方などについて詳しく解説します。この記事を読むことで、ストレスなく楽しいバーベキューが楽しめますよ。
後半には、バーベキューに華を添える「燻製」の紹介もあります。
もくじ
オガ炭が燃えない!初めてのバーベキュー
夏の終わり、私たち家族3世代でファミリーキャンプを開催。
最初は、薪を使ってバーベキューと思ったのですが、ナタを使ってもなかなか割れません。暑さもあって薪割りは断念。たまたまキャンプ場で購入した「オガ木」の木炭を使うことにしました。
しかし、着火剤やバーナーを使っても一向に火がつきません。
食材の準備は整いあとは焼くだけというのに、うまく付かないのです。
30分ほど苦戦し、サーキュレーターで風を送ったりもしてみました。
一向に火が付かず、その間に食料が悪くなってしまうので、仕方なくホームセンターで「バーベキュー用」と書かれた木炭を購入してきました。程なく火してそこから火が付きました。
木炭の種類によって、こうも違うのかと思いました。
オガ炭に火が付かなかった理由
オガ炭、どうして火が付かなかったんだろう・・・
今回、オガ炭が燃えなかった理由を調べて、実際に検証してみました。
- オガ炭の並べ方が間違っていた
- 付いていないうちに、炭を火バサミで触ってしまっていた
1、オガ炭の並べ方が間違っていた
オガ炭を平らに並べて火を付けていました。。オガ炭の平置きは、絶対に火が付つきません。
オガ炭に火を付けるには、煙突を作るようにオガ炭を組む
空気の通り道をしっかりと開けるように積み上げます。ジェンガを積み上げるようにオガ炭を組み、下の口から空気を入れてやることで、燃え始めます。
また、1箇所に集中して火を当てることで火が付きやすくなります。
2、付いていないうちに炭を火バサミで触ってしまう
まだ着火していな時点で、炭を火バサミで触り過ぎると、せっかく付きそうな火も消えてしまいます。炭に火を付ける時は、少しずつ風を送りながら着火するのを静かに待ちます。
オガ炭の火が付きやすいやり方
オガ炭の火が付きやすい方法を、紹介します。
着火に必要なもの
- ・火バサミ
・着火剤
・ダンボール
・チャッカマン
火を付ける手順
- 四角に切った段ボールに着火剤を敷く
- 着火剤を囲むようにオガ炭を積み上げる
- 隙間に、着火剤と段ボールをさらに詰めていく
- 着火する
- 炭が燃え始めるまで、段ボールを入れていく
- ある程度燃え始めたら、炭を並べる
1、四角に切ったダンボールに着火剤を敷く
バーベキューの網に、四角に切ったダンボール(30㎝×30㎝位)を乗せます。そこに着火剤を置きます。
2、着火剤を囲むようにオガ炭を積み上げる
1を囲むように、オガ炭を積み上げていきます。
3、着火剤とダンボールをさらに詰める
積み上げたオガ炭の隙間を、ダンボールや着火剤で埋めます。
4、着火
チャッカマンで着火します。
5、ダンボールを入れる
火が燃え広がるのを助けるようにして、ダンボールを追加して燃やします。
6、ある程度火が付いてきたら、炭を並べる
燃えてきた部分同士をくっつけると火が消えますので注意してください。
オガ炭やその他の木炭〜種類別比較〜
木炭は、製法や原料の木の種類によって、燃焼時間、火力、煙の量などが異なります。以下に、代表的な木炭の種類とその特徴を比較した表です。
種類 | 原料 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|---|
白炭(備長炭など) | カシなど硬い木材 | 高密度、長時間の安定燃焼、無煙、高価 | 料亭、高級レストラン、焼き鳥など |
黒炭 | ナラなど | 火力が高く、燃焼時間が短い、燻製のような香り | バーベキュー、焼き肉 |
オガ炭 | オガクズ | 火付きがよく、価格が安い、安定した高火力 | 焼き鳥、焼き肉、飲食店 |
成形炭(ヤシガラ炭など) | ヤシガラ、木炭の粉末など | 高火力、燃焼時間が短い | キャンプ、バーベキュー |
この表を見ると、バーベキューには黒炭が向いているようですね。
木炭の種類によって、火のつきやすさ、燃焼時間、火力、そして価格が異なります。調理スタイルや予算に合わせて、最適な炭を選びましょう。
木炭の特徴と、選び方のポイント
木炭を選ぶ際のポイント
木炭を選ぶ際は、料理の種類や、求める火力、燃焼時間など、いくつかの要素を考慮する必要があります。
- 料理の種類で選ぶ
- 火力と、燃焼時間で選ぶ
- 煙の量で選ぶ
- 予算で選ぶ
- 料理の種類で選ぶ
- ▪️じっくり焼き上げる料理
備長炭のように、長時間安定した火力で燃焼するものがおすすめです。食材にじっくりと火を通し、旨みを閉じ込めることができます。
▪️短時間で焼き上げる料理
黒炭やオガ炭のように、火力が強く、短時間で調理できるものがおすすめです。バーベキューなど、手軽に楽しみたい場合に最適です。
- 火力と燃焼時間で選ぶ
- ▪️火力
強火で一気に焼き上げたい場合は一般炭、弱火でじっくりと焼き上げたい場合は備長炭などが適しています。
▪️燃焼時間
長時間の調理には燃焼時間の長い備長炭、短時間の調理には燃焼時間の短い一般炭などが適しています。
- 煙の量で選ぶ
- 煙が少ない炭を選ぶと、室内での調理や、周囲への配慮が必要な場合に便利です。
- 予算で選ぶ
- 備長炭は高価ですが、品質が高く長持ちします。一般炭は安価ですが、燃焼時間が短いので、頻繁に交換する必要があります。
炭の種類別比較表:火付けやすさ、燃焼時間、火力、用途
- 備長炭
- 高品質で長時間の調理に適していますが、火付けが難しく、価格も高めです。遠赤外線効果が高いため、食材の中までじっくりと火を通したい場合におすすめです。
- オガ炭
- 火つきがよく、価格も安価で扱いやすいのが特徴です。バーベキュー初心者にもおすすめです。
- 一般炭
- 火力が強く、短時間で調理したい場合に適しています。バーベキューの定番ですが、燃焼時間が短いので、こまめな継ぎ足しが必要になります。
- 黒炭
- 火付きがよく、火力が安定しているため、初心者でも扱いやすいです。バーベキューの定番で、様々な料理に利用できます。
炭の種類 | 火のつけやすさ | 燃焼時間 | 火力 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
備長炭 | (2 / 5.0) | ◎長い | ◎強火・安定 | 高級料理、焼き肉、ダッチオーブン | 高密度、遠赤外線効果が高く、食材を美味しく焼き上げる |
オガ炭 | (3 / 5.0) | ⚪︎中程度 | ⚪︎中火 | バーベキュー、焼き鳥 | 火付きがよく、価格も比較的安価 |
一般炭 | (4.5 / 5.0) | △短い | ◎強火 | バーベキュー、焼き肉 | 火力が強く、短時間で調理したい場合に適している |
黒炭 | (4 / 5.0) | ⚪︎中程度 | ◎中火~強火 | バーベキュー、焼き鳥 | 火付きがよく、火力が安定している |
残った炭は次回にも使えます
オガ炭が燃えにくかったことの反省点
一般的に火付きが良いと言われるオガ炭。実際に使ってみて「なかなか火がつかない」「燃え方が弱い」と感じた原因を探りました。
オガ炭が燃えにくい場合の理由として、下記のようなことがあります。
- 水分含有量: 湿気ていると燃えにくい
- 空気の通り: 木炭の配置によっては、空気が十分に供給されず、燃えにくい
- 着火剤の量: 着火剤が少なすぎると、木炭全体に火が移りにくい
- 種類の違い: 木炭には種類があり、燃えやすさが異なる
- 環境要因: 風がない、気温が低いなど、環境条件も影響する
オガ炭は火付けに時間がかかり、初心者には扱いが難しいとよく言われます。 それは、ホームセンターなどで売られているバーベキュー用の黒炭やマングローブ炭に比べ、オガ炭が高密度で、燃焼に必要な酸素と結び付きにくい性質を持っている為です。
オガ炭をずっと燃え続けるためにするコツ
オガ炭は高密度で火が付きにくいことがあります。しかし、重ならないように積み上げて火を付けることで、効率よく燃やし続けることができます。
オガ炭を立てて筒状にしたり、キャンプファイヤーのようにオガ炭を組んであげることで、下から空気を送りやすくなってよく燃える方法です。この構造で、熱せられた空気は上昇気流となります。新しい酸素も入りやすくなり、燃焼が促進されます。
また下記の点に注意することで、火が燃え続けやすくなります。
意外な解決策!一般的なバーベキュー木炭との組み合わせ
今回は、ホームセンターで購入した「一般的なバーベキュー木炭」を加えたことで、オガ炭が燃え始め、無事にバーベキューができました。
一般的なバーベキュー木炭は、オガ炭に比べて火付きが良いものが多いです。その分、燃える速さも早いです。今回はその特徴をうまく利用し、火種として使うことで、オガ炭に火が移りました。
具体的な方法
- 一般的なバーベキュー木炭に火をつける: 着火剤を使い、一般的なバーベキュー木炭にしっかりと火をつけます。
- オガ炭を近づける: 火が付いたバーベキュー木炭に、オガ炭を近づけます。
- 空気の通りを確保: オガ炭とバーベキュー木炭の間にも隙間をあけ、空気が十分に供給されるようにします。
木炭の売ってあるところ
▪️炭の販売店
ホームセンター、アウトドア用品店、ネットショップなどで様々な種類の炭が販売されています。
炭の専門家
炭の専門家に相談することで、より自分のスタイルに合った炭を選ぶことができます。
おまけ:バーベキューの楽しみ方(燻製)
バーベキューといえば、炭火で肉や野菜を焼くのが定番ですが、一歩進んで燻製に挑戦してみませんか?
燻製は、食材にスモーキーな香りをつけ、風味を格段にアップさせる調理法です。キャンプ先でも、自宅の庭や、ベランダでも手軽に楽しめるので、ぜひ試してみてください。
燻製の魅力
- 食材の味が深まる: 燻煙によって食材に複雑な香りがつき、奥深い味わいが楽しめます。
- 日持ちがする: 燻製することで食材の保存性を高めることができます。
- 手軽にできる: 自宅で手軽に燻製ができるグッズが数多く販売されています。
燻製に必要なもの
- 燻製器: 専用の燻製器はもちろん、ダッチオーブンや空き缶など、身近なもので代用することも可能です。
- 燻材: サクラ、リンゴ、ヒッコリーなど、様々な種類があります。食材に合わせて燻材を選ぶと、より風味豊かな燻製に仕上がります。
- 食材: 肉類、魚介類、野菜、チーズなど、燻製に合う食材はたくさんあります。
- 燃料: 炭、木片など、燻製器の種類によって異なります。
燻製の基本的な手順
- 食材の準備: 食材を好みの大きさに切り、塩やハーブで下味をつけます。
- 燻製器の準備: 燻製器に燻材を敷き、食材を乗せます。
- 加熱: 炭火やバーナーで燻製器を加熱し、煙を食材に当てます。
- 燻製時間: 食材の種類や厚さによって燻製時間は異なります。様子を見ながら調整しましょう。
- 冷却: 燻製が終わったら、食材を冷まします。
燻製のポイント
- 温度管理: 燻製温度は食材によって異なります。低温でじっくり燻製することで、食材の中まで香りが染み込みます。
- 煙の量: 燻煙の量を調整することで、燻製の風味をコントロールできます。
- 食材の組み合わせ: 異なる食材を一緒に燻製することで、新たな風味を楽しむことができます。
燻製のレシピ例
- スモークチーズ: クリームチーズやカマンベールチーズを燻製すると、濃厚な味わいが楽しめます。
- スモークサーモン: 生鮭を燻製することで、風味豊かなスモークサーモンが手軽に作れます。
- スモークチキン: 鶏肉を燻製すると、ジューシーで香ばしい燻製チキンになります。
- スモーク野菜: パプリカ、ナス、玉ねぎなど、様々な野菜を燻製すると、独特の風味と食感が楽しめます。
燻製の注意点
- 換気: 燻製中は煙が出るので、換気の良い場所で調理しましょう。
- 火事の危険: 炭火を使用する場合は、火事の危険性があるので注意が必要です。
- 食中毒: 生の食材を使用する場合は、十分に加熱して食中毒を防ぎましょう。
燻製は、バーベキューをさらに楽しむための素晴らしい楽しみです。様々な食材で試して、自分だけのオリジナル燻製レシピを見つけてみましょう。
オガ炭を燃やす方法〜まとめ〜
今回、バーベキューに向いていると思っていたオガ炭が、意外にも燃えにくく焦った経験を通して、木炭にも種類の違いがあることを知りました。
これからはこのようなマメ知識があることで、より快適なバーベキューを楽しむことができます。炭に詳しいと「焚き火」など屋外のレジャーとしても役立ちます。ぜひお試しください。
振り返りポイント
- 木炭は、種類によって燃えやすさが異なる
- 乾燥した木炭を使う
- 空気の通りをよくする
- 着火剤を適切な量使う
- 火種を作る
- 複数の種類の木炭を組み合わせる
この記事が、あなたのバーベキューライフの参考になれば幸いです。
先日、オガ炭を使ってバーベキューをしようとしました。しかし全然燃えなくてかなり苦戦しました。